雪を見たことないのにスキー大会に出場した男:Adrian Solano

AMERICAS

あなたは雪を見たことないのにも関わらず、クロスカントリーの大会に出場しようと思いますか?

今回ご紹介するのは、ぶっつけ本番でクロスカントリーの世界選手権に出場してしまった1人の男です。

世界選手権で何が起きたのか

彼について詳しく知る前に、まずは彼の世界選手権でのパフォーマンスを見てみましょう。

下の動画は、彼が2017年に行われた「FISノルディックスキー選手権」に出場したときのものです。

隠しきれない素人の振る舞い

まず出だしから彼がよろめいているのに驚くでしょう。無理もありません。彼はこのとき初めて雪の上を滑ったのですから。

その後も慣れない雪の上を必死に動き、何度も転んでしまいます。ポールを破損させたり、周りの人々から支援されたりと、とにかく異例のパフォーマンスでした。

彼は10kmのレースの3.9km地点で棄権し、その時のタイムは約39分でした。クロスカントリーに詳しくない方でも、このタイムがいかに驚きのタイムであるか分かると思います。

出来る限りのことをした

生まれてはじめてのスキーで、余計な筋肉を使って疲労困憊でも、彼が3.9kmを走破したことには変わりません。まずはこの点について称えるべきです。

しかし、このような疑問を持つ方がいるのではないでしょうか。

そもそも、なぜ彼は雪を見たことがないまま大会に出場したんだろう?

この疑問に関しては次の項で説明しますね。

Adrian Solanoについて

彼の名前は「Adrian Solano(エイドリアン・ソラーノ)」といいます。

彼の基本情報は以下の通り。

名前 Adrian Solano
生年月日 1994年10月21日
出身 ベネズエラ・マラカイ
スキーキャリア 2017〜

なぜ彼は雪を見ることなく大会に出場したのか

結論から言うと、祖国に強制送還されたからです。

何が起きたのか、順を追って説明しますね。

彼は例の大会に出場するまで、ローラースキーを使って練習していました。

ローラースキーとは、以下の画像のように、雪がなくても滑ることができるスキーのことです。

ベネズエラでは雪が降ることが極めて珍しく、満足に練習できるスキー場もありません。そのため、彼はスウェーデンで本物の雪の上を滑るトレーニングキャンプをしようと試みました。

しかし、そこで問題は発生しました。彼はスウェーデンに向かう途中にフランスを経由しましたが、パリ当局に拘束され、ベネズエラに送り返されたのです。

その理由として、パリ当局は以下のように述べました。

彼がスキー選手なのか怪しい。ベネズエラで雪は降らないはずだ。本当は亡命目的で訪れたのではないか?

彼がパリ当局に亡命を疑われ、ベネズエラに送り返されたことによって、1ヶ月間スウェーデンの上質な雪の上で練習するのを断念することになってしまいました。

後日、彼はメディアに対してこう述べています。

彼ら(パリ当局)は私の服装、顔、外見で私を差別した。

もし本当に外見だけで亡命を疑われたのだとしたら、許されるべきではありません。

大会後、フィンランドで夜遊び?!

ノルディックスキー選手権に参加した後、同じフィンランドのサウナやクラブで遊んでいたことが分かりました。折角ベネズエラからフィンランドまでやってきたのですから、派手に遊んだみたいですよ!

フィンランドの地元紙に掲載

フィンランドのヘルシンキにある新聞社「Iltalehti」によると、彼はフィンランドの女性に囲まれてサウナに入るうちに、このようなことを思ったそうです。

フィンランドの女性は美しい。祖国(ベネズエラ)の女性と比べることは出来ないけど、忘れられない夜になった。汗もたくさんかいたよ。

なお、彼はフィンランドのサウナ文化にはさほど興味がなく、フィンランド美女と遊べたことのほうが記憶に残っているようです。笑

 

祖国ベネズエラでも報道される

彼の夜遊びは、フィンランドから遠く離れたベネズエラでも報道されました。写真を見る限り、こっそりと夜遊びをしたというよりも「ベネズエラから来たスキーヤー」として堂々と遊んでいたように見えます。

ただし彼は「家族の貯金と祖母の年金を持って旅行した」ため、ベネズエラ国内ではお金の使いみちに不満を持ち、彼のことをよく思っていない人もいるようです。

下記のサイトでは彼がフィンランドのクラブやサウナで過ごした写真が多く掲載されていました。興味のある方は確認してみてください。

 

彼の今後の展望

彼はその後もスキー選手として活動を続けています。

主要な国際大会にもベネズエラの選手として出場したいと意思表明をしており、彼の活躍に期待したいところです!

 

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