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Cities Skylines:渋滞を起こさない道路をつくる方法

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市長の皆さん、こんにちは。Cities: Skylinesをプレイしている市長をいつも悩ませるのは渋滞です。都市の交通状況はあなたが都市に手を加え続ける限り、常に変化し続けます。その変化を予測したり対処するためには、効率的な都市の道路をつくる方法を理解する必要があります。

この記事では、Cities: Skylinesで実践することのできる渋滞とは無縁な道路のつくり方を説明します。私が実際につくった都市を参考にしながら見ていきましょう。

階層構造を理解する

都市計画で最も重要なのは、どのような道路をどこに配置するべきか入念に考えることです。道路は都市のレイアウトを構築する基本的な枠組みです。Cities: Skylinesでは道路を敷かない限りほとんどの建物は設置できないため、どの市長も必然的に道路ありきの都市を構築することになります。

まずは階層構造について話しましょう。世界中の代表的な都市は階層構造を用いた道路網があります。高速道路は大都市や地方の長い距離を移動するのに適し、広い道路は都市のバイパスや商業地域、狭い道路は住宅街に適しています。

全ての道路を高速道路や広い道路にしても問題ありませんが、現実的ではなく子供がつくった都市に見えます。また高速道路や広い道路は狭い道路に比べて維持費が高くなります。

広い道路から狭い道路へ

UKのとある場所を参考にしてみましょう。M62という高速道路があります。そこからA638と呼ばれるメインストリートが高速道路とほぼ垂直方向に伸びています。A638には多くの小さな道路が接続されています。これが典型的な道路の階層構造です。

これが多くの人口を抱える大都市や農村地域でも考え方は変わりません。場所によっては高速道路がないこともありますが、いずれにせよ階層構造をつくる必要があります。なぜならCities: Skylinesの市民たちは距離が大きく変わらない限り、広い道路を選ぶ傾向にあるからです。階層構造を意識しなかった場合、市民が予期せぬ道路を選ぶ可能性があります。

あなたが市民だった場合、自宅に面した道路を工業地帯のトラックや建設機械、商業バンが頻繁に通ることを好まないはずです。Cities: Skylinesではそのような不適切な交通は騒音公害として問題になります。空から都市を見守る市長としても、あまり心地よい景観ではありません。

高速道路

高速道路は最も簡単に考えることができます。基本的には都市の縦方向と横方向になるべく直線になるように設置します。それだけで十分です。高速道路は交通の流れをとても円滑にする便利な道路ですが、高速道路だらけの都市は殺風景に見えます。

高速道路は傾斜と急カーブを嫌います。なるべく平坦な場所に設置し、山岳がある場合は避けるか、谷がある低い場所を選びましょう。道路をつくる前に地形ツールで少し整地すると見栄えが良くなります。

広い道路

Cities: Skylinesでは4車線道路と6車線道路が該当します。広い道路は郊外のバイパスから商業地区の大通りまで多くの使い道があります。最初につくるべきなのは高速道路のインターチェンジから都市の中心部までを繋ぐ広い道路です。それ以外はあなたの好みによって無数のパターンが考えられます。

4車線道路はあとから6車線道路にアップグレードすることができます。どちらもカバーする面積は変わらないため、すでにある建物を壊さずに交通量の変化に対応することが出来ます。ただ6車線道路は市民が全ての車線を使わずに市長の怒りを買うことがよくあります。Cities: Skylinesのコミュニティでは6車線道路の難解さがよく指摘され、新米市長は使いこなすのに苦労するでしょう。

狭い道路

狭い道路はフローの許容量が低く、すでに地獄のような渋滞を経験した市長は使うのに躊躇するかもしれません。市民は目的地にたどり着くために最短距離を選ぶことがあります。そのために多くの市民が狭い道路を利用し、予期せぬ渋滞が発生するのです。

この問題は「枝分かれ」によって解決されます。枝分かれは文字通り木の枝が先端になるにつれ、細く分岐することです。広い道路にはいくつもの狭い道路が接続され、それらの狭い道路は行き止まりである必要があります。こうすることで、市民は通過するための道路として狭い道路を利用する価値がなくなります。

狭い道路には低密度のゾーニングというセオリーがありますが、忠実に守らないでください。狭い道路に高密度の建物や高層ビルを建設することは必ずしも渋滞に直結するとは限りません。それでも交通量が多いと感じる場合は、一方通行の道路に変更したり、2車線道路と同じスペースの4車線道路を用いて渋滞に対処しましょう。

信号のない交差点を目指す

渋滞の一番の原因は信号です。信号があることによって赤信号に直面したドライバーたちは停止することを余儀なくされ、道路が車やバイクで埋め尽くされます。とはいえ、信号のない交差点は交通量がほとんどない場所でしか機能しないと思うかもしれません。

幸いこの世の中には、ラウンドアバウトや立体交差のような便利な交差点が発明されています。Cities: Skylinesでも現実世界の知恵を応用することが出来ます。早速見てみましょう。

ラウンドアバウト

ラウンドアバウトは一方向に回転する台風のようなものです。左側通行の場合は右折という概念が存在しないため、交通量が多い場所で信号がなくても機能します。右直事故を減らせるメリットもありますが、市民は直進車がいても容赦なく右折して無事故なので関係ありません。

ラウンドアバウトに設置する道路は交通量によって変更します。2車線から4車線の一方通行道路を推奨しますが、困ったときに万能なのは3車線の高速道路です。高速道路にすることによって歩行者がラウンドアバウト内を横断することを阻止できます。

ラウンドアバウトは完全なサークルである必要はなく、上の画像のようなスクエアでも同じです。4方向の道路から135度に一方通行の道路を伸ばすと綺麗なスクエア型ラウンドアバウトが出来上がります。ちなみに私が影響を受けたのは以下の場所です。

立体交差

立体交差はラウンドアバウトよりも多くの交通量に対応することが出来ます。市民が渋滞にうんざりしている交差点を見つけたら、思い切って立体交差にするべきです。地形を上手く活用した立体交差にすると見栄えがとても良くなります。

高速道路も含めると立体交差のパターンは数多くあります。タービン、スパゲッティ、クローバーリーフ、これらの名前は全て立体交差の種類です。何を選ぶかは市長の気まぐれです。

問題は立体交差が多くの面積を必要とすること、そして橋の部分は普通の道路より維持費が高くなることです。後者の問題は地形ツールによって解決されます。土の上に道路を設置すると、維持費は普通の道路と同じです。他の道路と交差する部分だけ橋にすることで維持費を最小限に抑えることが出来ます。

やるべきこと、やってはいけないこと

最後に都市の渋滞を減らすためにやるべきこと、やってはいけないことを紹介します。実は道路と向き合うことだけが渋滞を減らす唯一の方法ではありません。

やるべきこと

  • 信号がなくても機能する交差点をつくる
  • 人口が多い場所を地下鉄で繋ぐ
  • 地下鉄でカバーできない範囲にバスを運行する
  • 自転車専用道路や自転車レーン付き道路を設置する

まずは道路の需要を理解し、公共交通機関の整備を進めてください。市民は自家用車を運転する代わりに電車やバスを利用するようになります。タクシーは渋滞の根本的な解決にはならないことに注意してください。

軽視されがちなのは徒歩と自転車です。両方の移動手段を整備することで、かなりの数の市民が歩いたりペダルを漕いだり、より健康的で地球環境に優しい移動手段を選ぶようになります。実際の影響としてCities: Skylinesでは騒音公害が軽減されます。

やってはいけないこと

  • 交差点の近くに交差点をつくる
  • 一つの交差点に5つ以上の道路を接続する
  • 工業ゾーンと高速道路の間に住宅街を配置する
  • 不必要に曲がりくねった道路をつくる

交差点はとても神経質な場所です。交通量が多い道路ではなるべく交差点を少なくし、選択肢を減らすことで渋滞を引き起こす可能性を潰しましょう。広い道路ほど交差点同士の距離に余裕をもたせるのが一般的です。

工業ゾーンと高速道路の間の道路はなるべく単純化するように心がけてください。理想は工業ゾーンからそのまま高速道路にアクセスできることです。貨物列車のターミナルがある場合は、そこから工業ゾーンまでの道路もトラックドライバーが快適に移動できるように整備してください。