Includes PR

空飛ぶクルマよりも現実的な未来のクルマは??イーロン・マスクの見解

CARS

子供の頃、未来のクルマは空を飛ぶものだと思っていた方は多いのではないでしょうか。

空を飛べば、既存の道に依存する必要がないので、所要時間を短縮できます。

しかし、アメリカの実業家、イーロン・マスクによれば、「空飛ぶクルマは必ずしも合理的とはいえない」とのことです。

また、空飛ぶクルマの代替案もあるそうです。

今回は、現代の技術で実現可能で、かつ革新的な未来のクルマの案をご紹介しましょう。

現実的な未来のクルマとは

空を飛ばないのであれば、現代のクルマと同じじゃないの?

いいえ、必ずしもそうとは言えません。今からご紹介することを読んでいただけたら分かると思います。

後ほど、クルマが空を飛ぶことが非合理的な理由についてもご紹介します。

 地下を有効活用する

地下にはたくさんの空間が残されています。

そこで、彼は以下のようなことを考えました。

都市の一部にリフトのようなものを多数設置し、そこから地下に張り巡らせたトンネルにアクセスできるようにしよう

トンネル内での事故の心配は要りません。なぜなら、地下に降りるときのリフトに乗ったままトンネルを移動するためです。つまり、ドライバーは運転の必要がないということですね。

トンネル内では、200km/hでクルマが移動することを想定されています。

空を飛ぶことが非合理的な理由

なぜ空を飛ばずに地下を走らせるの?

空をクルマが飛ぶ上で、以下のような深刻な問題があるからです。

  • 大きな騒音が発生する
  • 大きな風が発生する
  • 心が落ち着かない

✔大きな騒音が発生する

ドローンが空を飛ぶときを想像してみると分かりやすいでしょう。

物体を人工的に飛ばそうとすると、大きな騒音が伴います。逆に、大きな騒音を出すまでパワーを出さないと、飛ばないのです。

技術次第で騒音はある程度抑えられると思いますが、現時点では不可能でしょう。

✔大きな風が発生する

クルマのような大きいものを空に飛ばすためには、ヘリコプターのような大きいプロペラが必要になります。

大きいプロペラは強風をもたらします。ヘリコプターの下がどれだけ強風が吹き荒れているかは、映画などでご存知でしょう。

クルマは一台だけではありませんから、空を飛ぶクルマ同士、強風を生み出し合って煽られるといった危険な状況が簡単に起こります

✔心が落ち着かない

これは、空飛ぶクルマがいる都市で暮らす人々からの目線です。

朝起きたら、激しい騒音とともに、空をクルマが飛び回っているなんて状況を想像してみてください。

ある程度なれるとは思いますが、決して心地よいものではありませんよね。

それに、「もし落ちてきたら」という心配は拭えません。

クルマの部品だけでなく、ドライバーのゴミのポイ捨てなども問題になるでしょう。世界中で、空飛ぶクルマから落ちてきたものに関する裁判が行われることになるはずです。

トンネルを掘ることの問題点

空を飛ぶことに比べれば、トンネルを掘削することはハードルが低いですが、それでも問題はあります。

主な問題として、以下のようなことが挙げられます。

  • トンネルの掘削にはとても費用がかかる
  • 地盤が弱い都市は掘れない

トンネルの掘削費用に関しては、トンネルの直径を半分以下にすることなどで、コスト削減可能です

半分以下にできる理由は、緊急車両の通行する幅が要らないですし、排ガスが発生せず、換気スペースが要らないからですね。

一方で地盤が弱い都市に関しては、トンネルの掘削に困難を極めるでしょう。

日本でも、トンネル工事が道路陥没を引き起こして問題になったことがありました。

調布の道路陥没、外環道工事との因果関係を認定…不動産価値減・健康被害も補償へ
【読売新聞】 東京都調布市の市道が陥没した問題で、東日本高速道路の有識者委員会(委員長=小泉淳早稲田大名誉教授)は12日、最終報告書を公表し、大深度地下利用法で認可された東京外郭環状道路(外環道)の工事が原因である可能性が高いとし、

今後、日本の都市部で地下トンネルを積極的に掘削しようと思っても、地盤が弱い都市に暮らす住民の不信感によって、反対意見が出るでしょうね。

まとめ

まだまだ実現には問題だらけの「新しいクルマのあり方」ですが、こうした未来のことを考えるのは、夢が膨らむものです。

特に、イーロン・マスクが考えるアイデアは、良くも悪くも興味深いものばかりです。

今回の内容が気になった方は、彼の発言などに注目することをおすすめしますよ。