PS5は2020年11月に発売されてから、いまだに品薄状態が続いています。
あまりに長期化したPS5争奪戦に「疲れた」「諦めた」と思う方も多いのではないでしょうか?
当記事では、PS5の品薄状態がいつまで続くのか、そしてその原因は何なのかについて解説していきます。
PS5争奪戦の終戦はいつ?
ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントのジム・ライアン社長兼CEOは次のように述べています。
2021年を通じて(PS5の品薄は)段階的に緩和される。
一方で、市場調査の専門家たちは、「2021年のクリスマスまでにPS5の供給が追いつくことは難しい」とする見方が多いようです。
私たちがいつでも、店頭やAmazonのPS5を定価で買える日は、早くても2022年からになるのではないでしょうか。
もちろん、目を血走らせて入荷される瞬間を待っていれば、2021年中にPS5を手に入れることは可能だと思いますが、そこまでしてPS5を買う必要がない方にとっては、しばらく待つ必要がありそうです。
PS5品薄の原因はなんなのか
品薄は需要に対して供給が不十分なことで起こりますが、ソニーが思うように供給を増やせない原因は一体何でしょうか?
通常であれば、生産すればするほどPS5が売れる状態なので、どんどん生産して売上を伸ばしたいところです。
原因は世界規模の半導体不足にあった
PS5をはじめとする多くの家電製品、自動車などには半導体が使われています。
その半導体がいま、深刻に不足しているのです。
半導体が不足し始めたのは、自動車業界からでした。
近年、自動車は自動運転技術の発達によって、半導体への依存を高めています。
COVID-19の影響で一時的に自動車の需要は落ち込みましたが、その後、需要は一気に回復し、半導体不足に陥りました。生産の急な加減速に対応しきれなかったのです。
参考:近い未来に自動運転が義務化され、クルマ好きの居場所がなくなるという話
同様に、世界中の人々の在宅需要が増えたことや、自動車需要が回復したことで、ラップトップやゲーム機の半導体は不足しました。
今後、半導体の生産はどうするべきか
まず、半導体の海外依存はよくありません。
台湾のTSMCや韓国のサムスン電子などの世界有数の半導体メーカーから輸入するのではなく、自国の企業が半導体の製造を行うことが大切です。
そうすることで、少なくとも日本での半導体不足は抑えられます。
1980年代に日本は半導体の分野で世界一でした。しかし、時代は変わり、韓国・アメリカ・中国などに抜かれています。
今後、日本は半導体の生産とどう向き合っていくのか、半導体技術にどのくらい投資すべきなのか、慎重に議論する必要があります。