2015年頃から徐々に人気を博していったASMRですが、ASMRとはいったい何なのでしょうか?
今回はそういった疑問に答えます。
ASMRとは
Autonomous Sensory Meridian Responseの略です。
人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚のことです。
ASMRは「エイ・エス・エム・アール」とアルファベットを一文字ずつ読むのが一般的です。
私は数多くの世界中のASMR動画を視聴してきましたが、上記の読み方が大半でしたね。
ちなみにこれは余談ですが、2018年6月に中国の反ポルノ当局は、ASMR動画を「低俗なポルノコンテンツ」とみなして中国内の動画音声配信サイトから該当するコンテンツを削除したそうです。VPNでYouTubeが観られるとはいえ、正規の方法でASMRコンテンツを視聴できないのは悲しいですね。
ASMRの人気
これは過去5年間にASMRが世界中でどれだけ検索されているかのデータです。
東アジアを中心に人気がありますし、英語圏でも人気があるようです。
日本国内だとこのような推移となっています。
在宅勤務が多くなった2020年4月頃には上昇していることが分かります。
下の都道府県別ランキングはどういう基準で算出されているのかよく分かりません。東京都が最下位になっていたので、あまり参考にならないかと思われます(笑)
ASMRが人気の理由
みなさんはなんのためにASMRを聴きますか?
睡眠導入?ストレス解消?
いずれにせよ、ASMRを聴いて心地よいと感じないと、継続して聴こうとは思いませんよね。
ここでは、ASMRが人気なのは、ASMRを聴いて快感を得られるからであると仮定して話を進めていこうと思います。
なぜASMRを聴くことが快感につながるのか?
神経科学を専門とするイェール大学のスティーヴン・ノヴェラは次のように推測しています。
ASMRは脳内の電気活動に軽い異常(seizure)が起き、それが快感として捉えられているのではないか。
ASMRは他のあらゆる音声・動画よりも異質な存在である可能性がありますね。
一方で、精神科医のマイケル・ヤシンスキーは次のように述べています。
瞑想のように何かに集中し、リラックスすれば、ストレスや不安を司る脳のほかの部分は働かなくなるものだ。
このように、ASMRで快感を得る現象は実際に起こっていることだとしています。
ASMRの広まり方
「ASMRを聴くと快感を得られるから、その結果、人々を魅了している。それは理解できたけど、良いコンテンツというだけでは、ここまでインターネット上に広まらなかったはず」
と思われる方がいらっしゃると思うので、ASMRがどのようにしてインターネット上に広まったか説明します。
発端は10年ほど前に海外のある掲示板で「妙な感覚が気持ちいい」と話題になったことでした。
実は、ASMRを命名したジェニファー・アレンという女性もその掲示板を見ていました。
彼女は自身のFacebookページでASMRのグループを作り、そこから徐々にASMRの名が独り歩きするようになっていったのです。
そこで重要なのが、有名人がASMRに関与することです。
一度有名人がASMRについて言及したり、挑戦したりすれば、その人のファンはASMRを知るわけですので、人気はまたたく間に広まりました。
日本だと、最近は多くの有名人がASMRに挑戦されていますし、認知度はうなぎのぼりといったところでしょう。
まとめ
ASMRについてまとめると、こんな感じです。
- ASMRは心地よいと感じる反応・感覚のこと
- 先進国を中心に世界的人気がある
- ASMRが快感になっている可能性は高い
- 有名人が関与したことで一気に広まった
下のリンクに、私がおすすめする海外のASMRアーティストをまとめました。興味のある方はご覧ください。
ここからは余談です。
ASMRって、世界をつなぐ平和的なコミュニティだと思うんです。
グローバルな動画は政治的な問題を持ち込む人がいて、コメント欄が荒れたりするんですが、ASMRは滅多に無いですよね。そんな感じで、居心地の良さを感じています。
皆さんも、できるだけストレスを抱えないために「攻撃的な人がいないコミュニティ」に属することをおすすめします。
私からの変なアドバイスでした(笑)
それでは!