上の画像をご覧ください。これは、メキシコの首都であるメキシコシティの女性です。
多くの日本人は、彼女を白人(コーカソイド)だと思うかもしれません。
しかし、よく顔の輪郭を見てみると、どこか日本人の輪郭と似ていると思いませんか?
今回は、メキシコ人の多くに当てはまる人種について、お話しましょう。
メキシコ人はコーカソイドじゃないって本当?
結論から言うと、多くのメキシコ人はコーカソイドではありません。
しかし、日本人と比べたら、明らかに顔の彫りが深いことが、冒頭の女性をご覧になって分かったと思います。
メキシコ人の人種構成
ここで、メキシコ人の人種構成を見てみましょう。
何やら、「メスティーソ(mestizo)」と呼ばれる人種が62%も占めていますね。
その次に、「アメリンディアン(amerindian)」が7%となっていますが、これはアメリカ大陸に住む先住民のことを指します。アメリカン・インディアンを縮めた言い方です。
メスティーソの正体
メキシコの人種構成について理解したところで、「メスティーソとは一体何なんだろう?」と疑問に思うはずです。
メスティーソは、アメリンディアンとコーカソイドの混血です。
では冒頭の疑問に戻りましょう。彼女がコーカソイドに似ている一方で、どこか日本人らしい輪郭をしているという疑問ですが、答えは簡単です。
モンゴロイドとは、日本人と同じ黄色人種のことです。つまり、モンゴロイドの血が残っているからこそ、どこか日本人らしさを感じられたのです。
でもなんで混血したんだろう?
混血をした理由は、メキシコの歴史を知ることでわかります。
スペインの支配
歴史のことを長々と話すのは嫌なので、簡潔にまとめます。
メキシコの歴史
- 16世紀頃からスペインの植民地支配を受ける
- スペイン人とアメリンディアンの混血が拡大
- 1821年に独立する
スペインが支配する以前は、アジアと同じようなモンゴロイドが多く住んでいました。しかし、スペイン人との混血が進むことによって、純粋なモンゴロイドは減少することになったのです。
もっと詳しく知りたい方は、以下の本がおすすめです。
次々にアメリカに移住するメスティーソ
近年、アメリカはメキシコからの移民が多くなっていることで有名です。
アメリカに住むメスティーソのことをヒスパニックと呼び、アメリカ国内では多くのメディアは、コーカソイドとヒスパニックは分けて考えています。
このようなニュースがあるように、アメリカの人口は将来的に、ヒスパニックとアジア系が多くを占めるようになります。
もはやアメリカは、コーカソイドとネグロイドの国ではありません。
なぜアメリカに移住したがるのか?
世界各地の移民の目的はある程度似通っています。それは以下の通りです。
- たくさんの求人がある所を求めている
- 給料が高いところで暮らしたい
- より高等な教育を受けたい
そして、メキシコ人はアメリカに出稼ぎに行き、そのまま一生アメリカで暮らすこともあれば、時が経ったらメキシコに帰る人もいます。
彼らの多くはメキシコにいる家族を養うために、アメリカで稼いだお金をメキシコに送金します。その証拠に以下のようなニュースがありますね。
つまりメキシコはアメリカに頼っている状態であり、このような状態はアメリカの経済が好調な限り続くと思われます。
今の所ありえない話ですが、もしアメリカの経済が失速した場合、メキシコも共倒れになる可能性が大いにあります。
まとめ
スペインの支配から始まったメスティーソですが、今や彼らはアメリカまで影響を及ぼしています。
今後、彼らの影響はますます強くなっていくでしょう。アメリカの公用語が英語とスペイン語になる日が来るかもしれません。
日本でもスペイン語教室が増えるかも?
しかし私はスペイン語よりもフランス語をおすすめしています(笑)。気になる方は以下の記事をご覧ください。