イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いに法則性はあるのか?

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イギリス英語とアメリカ英語という言葉があるように、両者には若干の違いがあります。

中でもわかりやすいのは、スペルの違いです。

英米トップのツイート比較

例として、イギリスのジョンソン首相と、アメリカのバイデン大統領のツイートを比較してみましょう。

ジョンソン首相は”behaviour”というスペルなのに対し、

バイデン大統領は”behavior”と、異なるスペルになっています。

 

しかし、こんな悩みを持つ英語学習者の方も少なくないでしょう。

スペルの違いに法則性はあるのかな?混同してしまいそう

今回は、このような悩みを解決します。

 

英米のスペルの違いに法則性はあるのか?

結論から言うと、スペルの違いに法則性はあります。

法則ごとに単語をまとめましたので、ぜひご覧ください。

-or vs. -our

アメリカ英語は”-or”ですが、イギリス英語は”-our”と、1文字増えます。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
behaviorbehaviour
colorcolour
neighborneighbour
flavorflavour
favoritefavourite
honorhonour
humorhumour
laborlabour
endeavorendeavour
odorodour
rumorrumour
savorsavour
splendorsplendour
vigorvigour
glamorglamour

-ze vs. -se

アメリカ英語は”-ze”ですが、イギリス英語は”-se”と、文字が置き換わります。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
analyzeanalyse
apologizeapologise
realizerealise
organizeorganise
minimizeminimise
recognizerecognise
specializespecialise
emphasizeemphasise
memorizememorise
appetizerappetiser
catalyzecatalyse
criticizecriticise
civilizecivilise
prizeprise
socializesocialise

-e vs. -oe/-ae

アメリカ英語は”-e”ですが、イギリス英語は”-oe”と”-ae”に分かれます。

イギリス英語の方は、なんとなくフランス語のようなスペルですね。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
anemiaanaemia
cesiumcaesium
cecumcaecum
celiaccoeliac
estrogenoestrogen
leukemialeukaemia
medievalmediaeval
pedophilepaedophile
pediatricpaediatric

-er vs. -re

アメリカ英語は”-er”ですが、イギリス英語は”-re”と、スペルが逆になります。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
centercentre
fiberfibre
metermetre
kilometerkilometre
literlitre
theatertheatre
lusterlustre
maneuvermanoeuvre
meagermeagre
sabersabre
sceptersceptre
sombersombre
specterspectre
louverlouvre
calibercalibre

-l vs. -ll

アメリカ英語は”-l”ひとつですが、イギリス英語は”-ll”と、2つになります。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
traveledtravelled
travelertraveller
travelingtravelling
modelingmodelling
counselingcounselling
counselorcounsellor
equalingequalling
fueledfuelled
fuelingfuelling
quarrelingquarrelling
signalingsignalling

-ll vs. -l

アメリカ英語は”-ll”のように2つですが、イギリス英語は”-l”と1つだけです。おや?

さっきは反対だったじゃないか!紛らわしい!

そうですよね。ただ、この法則の単語は少ないので安心してください。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
enrollmentenrolment
fulfillfulfil
installmentinstalment
skillfulskilful

-se vs. -ce

アメリカ英語は”-se”ですが、イギリス英語は”-ce”と、文字が置き換わります。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
defensedefence
licenselicence
practisepractice
offenseoffence
pretensepretence

-ck/-k vs. -que

アメリカ英語は”-ck”や”-k”に分かれますが、イギリス英語は”-que”に統一されます。

“-que”というスペルですが、いかにもロマンス諸語の影響を受けた感じがしますね。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
checkcheque
checkerchequer

-og vs. -ogue

アメリカ英語は”-og”ですが、イギリス英語は”-ogue”と、2文字増えます。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
dialogdialogue
analoganalogue
catalogcatalogue
monologmonologue

-ed vs. -t

アメリカ英語は”-ed”ですが、イギリス英語は”-t”と、文字が置き換わります。

この法則の単語

アメリカ英語イギリス英語
dreameddreamt
burnedburnt
learnedlearnt

例外の単語

ここまで法則のある単語をご紹介してきました。

しかし、それらの法則に当てはまらない単語も存在しますので、いくつかご紹介します。

アメリカ英語イギリス英語
whiskeywhisky
plowplough
cozycosy
graygrey
mommum
mustachemoustache
pajamaspyjamas
programprogramme
tiretyre
agingageing
specialtyspeciality
judgmentjudgement
airplaneaeroplane
moldmould

おわりに

かなりの数の単語をご紹介しましたが、全て把握する必要はありません。

なぜなら、英語のネイティブでも両方のスペルを完璧に把握している人は少ないですし、それでも、お互いに意味はわかるからです。

イギリス英語を学んでいる人であれば、「アメリカ英語はこんな感じのスペルだったな〜」程度の認識で問題ないと思います。

一番やってはいけないのは、両方のスペルを混同することです。

これは読み手を混乱させる要因になりますので、イギリス英語かアメリカ英語のどちらかのスペルを完璧にする意識でいきましょう!

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