Includes PR

イギリスGP後に問題となったハミルトンへの人種差別とは

FORMULA 1

ルイス・ハミルトンは、2021年に行われたイギリスGPで優勝した後、ネット上で人種差別的な虐待を受けました。Instagramを運営するFacebookは、レースが行われた翌日のInstagramで、彼に対する差別的なコメントを削除したと述べています。

イギリスGP後に起きた人種差別

7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、イギリスGPの一周目でフェルスタッペンと接触で10秒のタイムペナルティをもらいますが、それをはねのけて勝利しました。

彼は、勝利から数時間後にネット上で標的にされ、サルの絵文字をはじめとする人種差別的なメッセージがメルセデスF1チームの公式Instagramに寄せられました。

Instagramの運営が反応

Instagramの広報担当者は次のように述べています。

イギリスGP中および、その後にハミルトンへ向けられた人種差別的な虐待は容認できないものであり、Instagramから多くのコメントを削除しました。

ルールに繰り返し違反するコメントやアカウントを削除しました。ユーザーの方には、コメントフィルタやメッセージ制御などの安全機能を利用することができます。これは、違反したコメントを誰も見る必要がないことを意味します。

この問題は一夜にして解決できるものではありませんが、引き続きコミュニティを虐待から守るために取り組んでいきます。

F1とチームも黙ってはいない

✔FIAとメルセデスの共同声明

人種差別的な虐待をする人々は私たちのスポーツに参加することができず、そのような人々は責任を問われるべきです。

フォーミュラワン、FIA、ドライバー、チームは、より多様で包括的なスポーツの構築に取り組んでおり、ネット上で起きた虐待のような容認できない事例を取り上げ、排除する必要があります。

✔レッドブル

イギリスGPではハミルトンに対して猛抗議していたレッドブルですが、彼に向けた人種差別は容認できないとしています。

私たちはサーキット上では激しいライバルかもしれませんが、人種差別に対しては団結しています。私たちのチーム、ライバルチーム、ファンに対するあるゆる種類の人種差別的な虐待を非難します。

チームとして、私たちはイギリスGPでのフェルスタッペンとハミルトンの衝突後、ハミルトンが受けた人種差別的な虐待を見かけたことにうんざりし、悲しんでいます。

レイシストがF1にいる余地はなく、そのような人々は責任を問われるべきです。

F1ファン同士で揉めるターン9の惨劇

そもそもハミルトンに対する人種差別が露骨になったのは、一周目のターン9での接触が原因です。

イギリスはF1の母国ということもあってか、多くのコメンテーターはターン9での出来事をレーシングインシデントとしてみています。現場のスチュワードはハミルトンに非があるとして彼にペナルティを与えましたが。

一方で、応援しているドライバーやチームに対する感情で動いているF1ファンの間では異なる意見が衝突しており、SNS上ではいくつもの論争を見かけました。

私としては、このブログでどちらが悪いかの明言は控えておきますが、どちらにも改善すべき点はあったと思います。

また、この衝突後に、フェルスタッペンが病院へ向かったにも関わらず、ハミルトンや彼のファンが優勝を盛大に祝っていたことも物議を醸しています。

彼にとってのホームGPですから、なんとしてでも勝ちたい、勝ってほしいと思っていたのでしょう。しかしそれが、フェルスタッペンのファンを怒らせる要因になりました。

二人はチャンピオンシップを争うに相応しいライバルです。F1でここまで争いが白熱したのも久しぶりです。F1ファンである私たちは、この状況をリアルタイムで見られることに感謝し、楽しみ、余計なことで争わないでほしいものです。