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なぜウェールズはUKの中で軽視されるのか?

EUROPE

UKは4つの連合王国として知られています。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドがありますが、ウェールズと聞いて納得しない表情を浮かべる人々が多いのはなぜでしょうか?

はっきりしておきたいのは、私はUKの歴史にまつわる専門家ではありません。また、ウェールズの知名度がUKの中で低く、軽視されている事実は確かなものではなく私の主観です。しかしながら、この仮定の事実には多くの人々の賛同を得られると私は信じています。

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面積が狭く人口が少ない

面積と人口は知名度に大きく影響します。ウェールズはどちらも十分にあるとは言い難いため、ウェールズの知名度が低い理由の根本になりうるでしょう。下記はUKの4つの国の面積と人口を上から順に並べたものです。

  1. イングランド:130,278 sq km / 56.3 million
  2. スコットランド:77,900 sq km / 5.4 million
  3. ウェールズ:20,782 sq km / 3.1 million
  4. 北アイルランド:14,139 sq km / 1.9 million

興味深い事実としてウェールズはヨーロッパの中で小さな国として知られるベルギーやスイスの人口には遠く及ばず、面積に2倍以上の差があるわけではありません。つまりウェールズは国の面積が狭いだけでなく、その面積に対しての人口も少ないことを意味します。

国の面積が小さく人口も少ないことは世界の人々に知ってもらうことをとても難しくします。国民の努力次第ではどうにかなりますが、リヒテンシュタインやアンドラがヨーロッパに位置することすら知らない人々がいることを考えると、やはり小さな国が世界で有名になるのは難しいのです。

ウェールズ系のアメリカ人が少ない

現在のアメリカ人は世界各国からの移民が集まり混血化が進んでいるためあまり重視されませんが、白人のアメリカ人は自身がUKやアイルランドのどこにルーツを持つのかを気にする人が多いです。

ジャガイモ飢餓が起きたときにアメリカへ渡ったスコットランド人やアイルランド人は多くいましたが、ウェールズ人はそれほどではなかったようです。これは恐らくジャガイモ飢餓がヨーロッパのほとんどに影響したことを考慮すれば、そもそもウェールズ人が少なかったためにアメリカに渡ったウェールズ人も少なかったと判断するべきです。

では北アイルランド人はどう説明するべきか?当時は北アイルランドはアイルランドから独立していませんでした。北アイルランド人は現在のアイルランド人と同じとみなします。たとえ実際は北アイルランド系のアメリカ人であっても、大抵はアイルランド系のアメリカ人として認識されます。

イングランドの影に隠れている

「ウェールズがイングランドの影に隠れている」なんてウェールズ人に失礼であることは承知していますが、ウェールズはUKの歴史の中でずっとイングランドと寄り添ってきました。地理的に近く、文化もイングランドと共有するものが多いです。ウェールズに文化的アイデンティティが全く無いわけではありませんが、近代化するにつれイングランドの影響を強く受けた国でしょう。

また、教科書に載るような大きな戦闘がウェールズでは起こりませんでした。スコットランドでは “Battle of Culloden” が代表的です。北アイルランドでは “The Troubles” という紛争が2000年代に入る直前のつい最近まで続いていました。

セレブリティや有名な場所が少ない?

ラグビーやフットボールに興味がない人々にとってウェールズを気にする機会はあまりないかもしれません。ウェールズはラグビーの強豪国として知られていますし、有名なフットボール選手、Gareth Baleがいます。

それで、その他には?もちろん、あなたが知っているウェールズ出身のセレブリティや場所について私は否定するつもりがないことを理解してください。しかし私の知る限りウェールズから世界に名を轟かせた人や場所が存在することをよく知りません。

ご存知の通り、イングランドには多くのセレブリティがいます。Queen Elizabeth II, Adele, David Beckham, Lewis Hamilton, Emma Watson, Jeremy Clarksonなど、挙げればキリがありません。スコットランドは “Harry Potter” に関連する場所がいくつかあるため、実際に訪れたことがなくてもデジャヴが起こります。他には “West Highland Way” と呼ばれるトレイルは世界中のハイカーから愛されていますし、歴史的な “Edinburgh Castle” は観光客を魅了します。

北アイルランドは例外でウェールズと同じです。世界で最も上手いゴルフ選手の一人であるRory McIlroyがいますが、イングランドほどセレブリティが多いわけではありませんし、スコットランドほど有名な場所があるわけでもありません。

結局は国の規模に比例している

ベルギーが人口規模の割に素晴らしいフットボール選手が多く生まれたことは注目に値しますが、評価されている人々は引退の時期が近づいています。何が言いたいのか?結局のところ、国の知名度は面積や人口に左右されるということです。ベルギーは運良く世界中のフットボールファンの間で有名な国になりましたが、それよりも規模が小さいウェールズはさらに不利な条件です。

ウェールズ人はあまり自分がウェールズ人であることを主張しません。彼らにとってUKを4つの国に分断するのは最も重要なことではなく、ウェールズの文化を守りつつもイングランド人と平和に過ごしていたいのです。それは歴史が証明しています。