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快適なゾーンから抜け出すときが来た

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このブログで私的なことについて話すのは滅多にありません。しかし私がいま直面している環境の変化について説明するのは、読者の皆さんにこのブログが目指している方向を示すうえで理にかなっていると思います。

実際には、すぐに何かが大きく変化するわけではありません。私が現在抱えている問題や私の脳内に不鮮明に思い浮かんだ理想を整理して、このブログで共有することは一部の人々にとって少しだけ価値のあるものになるかもしれません。

快適なゾーンから抜け出す理由

快適なゾーンとは何でしょうか?私は天国に近い存在だとみなします。誰もがいずれは天国に行きたいと思いますが、実は天国では苦労や努力を必要としません。これが意味するのは、そこには何の達成感もなく、成長もないということです。残酷な戦場から帰ってきたばかりの兵士にとっては天国が心を癒やすために意味のある場所になるかもしれませんが、まともな精神状態のまま快適なゾーンに居続けることは人間にとって毒です。

人々に不幸になれと言っているわけではありません。逆説的ですが、人間らしい幸せで健全な生活を送るにはただ快適なゾーンに居るだけでは不十分なのです。変化がなければ私は退屈になり、死ぬ間際にこう思うでしょう。あり得ないほどつまらなく価値のない人生だったと。おそらく私は人生の30%ほどを消費したに過ぎませんが、今から退屈な人生を歩むことを覚悟するのはあまりにも憂鬱です。幸いなことに私の人生をより変化に富んだものにするにはまだ十分な時間が残されています。なぜ行動しないのでしょうか?

私はいつも変化を拒み続けた

前述した内容はありきたりな自己啓発本によく書かれていることです。私が15歳の頃、私を奮起させるような本を読むことに夢中でした。世界の名だたる起業家や有名人がいかにして成功したのか興味があったのです。そして本を読み終えた翌朝に目覚める頃には何もやる気が起きなくなっています。

私は常に変化を求めていることは私自身が理解しています。ただし願望が必ずしも現実になるとは限りません。どれだけ素晴らしい書籍を読んでも私の人生を完全に変えるほどのきっかけにはなり得ないことにある日気づきました。とても悲しい事実です。“ある本をきっかけに私の生活は大きく変わり、多くの人々と関わったおかげで素晴らしい人生を手に入れました” とVICEのインタビューに答える日はいつ来るのでしょうか?

歳を重ねるうえで私の願望と実際の生活が年々乖離していくのを見るのはとても腹立たしいです。私は常になぜ行動に移さないのかと自問していますが、その質問に心から応えるのは有毒な心を持つ私にとって困難なものになっています。

少しだけ動く

私の困難な状況を打破するために、快適なゾーンから抜け出した人々の経験をいくつか参考にしました。ある人は文字通り快適なゾーンから抜け出すことに挑戦し、結果的にはその人生で最も大きい個人的な成長をもたらしました。またある人は快適なゾーンから抜け出すと非常に狭く硬直した世界観にとらわれなくなるため、長期的にはより快適に過ごせるようになると言います。

彼らの言うことは納得できますが、彼らの言葉が正しいと言えるのは私自身が快適なゾーンから抜け出すことに成功するまで出来ません。言うまでもありませんが人間の心は馬鹿らしいほど複雑です。量産化されたロボットのように、あらゆる問題に特定の解決策が用意されているわけではありません。そのため他人の成功した方法は私にも適用できるという保証はどこにもなく、ただ彼らのアドバイスを信じてやってみるしかありません。

まるで懐中電灯すらないのに夜の暗い森を彷徨うような感覚です。私がやろうとしているのは家が快適なゾーンだとして、どういうわけか夜に家を出て黒い森に向かうことです。とても不安で、どこを目指せば良いのか分かりません。しかし明るくて快適な小さな家で一生を過ごしても外の世界は決して知り得ず、いつまでも暗闇を歩く方法を身につけることはないのです。

黒に包まれた森を安全に探索するには少しずつ動く必要があります。自暴自棄になって強引に森を走っても遭難して心が折れるだけでしょう。それに、ゆっくり歩き続けていればいずれ朝がやってきて、目指すべき方向も分かるようになるはずです。コンスタントに日々のタスクをこなしていくことは私が最も苦手とするやり方です。しかし行動に移すときが遅くなるほど物事が困難になることは知っています。

私の尊敬している上司はこう言います。“君はまだ何度も失敗できる年齢だ。歳を取ると若い頃よりも失敗を受け入れたくなくなるし、周りの人々からも失敗を許容されなくなる”  一つ言っておきますが、彼はただの臆病者ではないでしょう。恐らく彼の言っていることは人類に共通する集団意識の一般論です。私が前に読んだ本にも似たような内容が含まれていたことを覚えています。もうすぐ彼から離れますが、彼が言ったことは今後数年間の私の人生に良い影響を与えるものだと信じて、ついに快適なゾーンから抜け出します。