英語圏では、日本人のように何かと「すみません」と謝らないと聞いたけど、本当?
いいえ、少なくともイギリス人は頻繁に謝りますよ。
同じ英語圏でも、その国によって大きく文化は異なります。
日本人は英語の文化というと、大国であるアメリカを思い浮かべてしまいがちですが、今回は同じ英語を使う国でも文化が大きく異なる、イギリスに焦点を当ててみましょう。
イギリスで役に立つ”Sorry”
イギリスにおいて、一番役に立ち、頻繁に使用する単語といえば、”Sorry”です。
日本語の「すみません」と同様に、お詫び以外にも使用することができます。
例えば、道をあけてほしいときや、人に話しかけるとき、相手の話を聞きとれなかったときなどに使えます。
なにかと”Sorry”を口にするイギリス人に関して、驚きのデータがありました。
BBCのコラムに載っていました。1000人以上のイギリス人を対象とした調査によると、平均的なイギリス人は1日に約8回”Sorry”と言い、8人に1人が1日に最大20回お詫びするそうです。
私がアメリカに行った際は、”Sorry”よりも”Excuse me”を頻繁に聞きました。イギリス人は、”Excuse me”で表せるような状況でも、”Sorry”と表現するのが癖なのかもしれません。
イギリス人はぶつけられても謝る
興味深いことに、イギリス人は明らかに相手からぶつけられたのにも関わらず、謝るという研究結果がありました。
社会人類学者のケイト・フォックスは、イギリス中の町や都市で何百人もの人々に故意にぶつかる実験をしました。
すると、イギリス人の約80%が”Sorry”と言ったことが分かりました。
イギリス社会では、他人のパーソナルな空間にできるだけ侵入せず、敬意を示すことを大切にしています。
一方で、アメリカ社会は親しみやすく、グループの一員として接することが重要視されます。
まとめ
- イギリスでは頻繁に”Sorry”が言われている
- “Sorry”の使用用途は「すみません」に近い
- イギリス人はぶつけられても謝る
いかがでしたか?
よく欧米の方から「日本人は謝ってばかり」と不思議に思われていますが、イギリス人も同じような文化を持っています。
アメリカだけが英語圏の文化であるわけではないことをご理解いただけたら幸いです。