海外の人はノートを斜めにして書くのが主流です。一方、少なくとも日本では、机に対して平行にノートを置いて書くのが一般的です。
なぜ彼らはノートを斜めにして書くのでしょうか?
今回は、ノートを斜めにして書くメリットを紹介します。
ノートを傾けるとどうなるか
初めにこの動画をご覧ください。
斜めにして書くことで、「自然」にまっすぐ文を書くことができます。その結果、手首などに負担がかからず、ストレスが軽減されます。
イギリスの手書き教室では
https://teachhandwriting.co.uk/というイギリスのサイトには、次のように書かれていました。
紙を正しく配置して傾けることにより、筆記者の手はテーブル上の1つの快適な位置に留まります。(中略)つまり、目の動きが少なくなり、筆記体験の疲れやストレスが軽減されます。
このサイトが主張していることは、「紙を傾けることによって、目の動きが軽減される」ということです。
ハサミで紙を切るときを思い出して
わかりやすく説明するために、別のものに例えてみましょう。
ハサミで紙を切るときを思い出してください。
紙を切るときに、位置を変えるのはハサミではないはずです。切りたい紙を動かしますよね。
このように、右手の位置を動かさずに紙を切ることで、右手は紙を切ることだけに集中できます。視線移動も抑えられます。
文字を書くときも同様です。右利きの人なら、右手をなるべく動かさずに文字を書いたほうが書きやすいですし、視線移動も少ないので疲れにくくなります。
リングに干渉しないという利点も
もしリング付きのノートを使っているのなら、リングと利き手が当たりにくいという利点があります。
リングに手が当たると邪魔ですし、痛いです。だからこそ、ノートを傾けて干渉しないようにするのです。
私自身、リングノートの愛用者なので、ノートを傾けたら干渉しにくい事に気づいたときは、とても嬉しかったのを覚えています。発明家になった気分ですよ。
デメリットはあります
①最初は慣れない
これまで机と平行にノートを置いて書いてきた人々にとって、いきなりノートを傾けて書くのは難易度が高いです。
特に日本語の場合、漢字があるので、バランスよく書くのに苦労します。あまりにも漢字が多い内容を書く場合は、平行にして書いたほうが良いかもしれません。
最初はどうしても上手くかけませんが、やがて慣れます。
②変人に見られる
これは日本国内にいる場合に限られるのですが、ノートを傾けて書いていると、変人扱いされます。
周りを見てもやはり、机と平行にして書く人しかいませんからね。
しかし、変人に見られると言うだけで、実害があるわけではないと思うので、自信を持って大丈夫です。