Galeblog Music Awards 2024

Galeblog Music Awards 2024 へようこそ！

昨年に初めて開催された個人的な音楽イベントは今年で2周年を迎えます。もしかすると私がこのイベントの存在を忘れて、たった一度の開催のみで終わると予想していましたか？実は私のアイデアリストの中にはいつもこのイベントが主張していて、12月になるまで執筆できない煩わしさすらありました。ついに始められることを嬉しく思います。

Pop of the Year

2024年にリリースされたPopソングの中から選び抜かれた5曲です。

昨年は10曲でしたが、5曲で十分だと判断しました。私が偏ったアーティストしか聴かないことを考慮すると、厳選するには10曲だと多すぎると感じたからです。その代わりに一つの曲をもっと詳しく評価することにしました。

Dua Lipa – End Of An Era

2024年の夏に最適なダンスポップの曲をリリースしたのはDua Lipa以外の誰でもありません。“End Of An Era” は今年の5月に公開されたアルバムのオープニング曲に相応しく、夏の楽しげな陽気に満ち溢れています。お気に入りの歌詞はアルバムのテーマにも関連しているこの部分です。

What’s it about a kiss that makes me feel like this?
Makes me an optimist, I guess

どうしてキスをするとこんな気持ちになるんだろう？
私を楽観主義にさせていると思う

一方で彼女の最新アルバムの全体に注目すると少し違和感がありました。他の曲の中には過剰な楽観主義とは言えない冷静な歌詞があります。音響的には悪くありませんが、“Future Nostalgia” ほど優れているわけでもありません。アルバムの最初の曲である“End Of An Era” の雰囲気がずっと続けばもっと評価されていたでしょう。

Luna Halo – Something for a Season

今年見つけたNashvilleに拠点を置く素晴らしいバンドについて話すときがやってきました。この曲は2000年代初頭にリリースされたように感じますが、実際には2024年だったのです。極上のノスタルジーを提供するバンドが20年代になっても未だに活動を続けているのはよくあることではありません。貴重な彼らに敬意を表します。

同じアルバムから “Feed Your Feelings” と呼ばれる曲があります。その曲は信じられないほど情熱的です。ボーカルのNathanが叫ぶように歌うため、とにかく圧倒されます。残念なことに、今日では感傷的すぎるポップソングの裏に彼らのようなバンドが隠れています。私たちは彼らのようなバンドを見つけ出す必要があるのではないでしょうか？

Sabrina Carpenter – Taste

Sabrina Carpenterの新しいアルバムにはラジオ向けのキャッチーな曲がたくさんあります。“Taste” も例外ではなく聴いていて楽しい曲です。やけにバイオレンスなJennaとのミュージックビデオはさておき、ヴァースのメロディは予測できずとても興味深いです。この曲に関わったプロデューサーは3人もいるのにも関わらず、よくまとまっています。

しかし “Sharpest Tool” を除いて私が何度も聴きたい曲は彼女の短いアルバムの中にありませんでした。上質なワインのように熟成している “Nonsense” のような曲が新しいアルバムにもあることを期待していたのですが、それを超えるのは奇跡が起こらない限り不可能でしょう。これは技術力の問題ではなく、プロダクションの目指す方向がたまたま私の好みではなかっただけです。

Beach Bunny – Clueless

Chicagoから生まれた穏やかな雰囲気のバンド、Beach Bunnyを紹介できるのは嬉しいです。彼らがソーシャルメディアで幅広い人気を得ている理由は歌詞が正直だからでしょう。気取らず、難解な婉曲表現もありません。私も彼らが感情を表現する方法に惹かれています。

“Clueless” は2024年にリリースされたシングルの一部です。どういうわけか、Lili Trifilioのリフレインはとても懐かしい感じがします。しかし最も注目すべきなのはこの曲の歌詞です。始まりから終わりまで引用したい箇所しかありません。妥協案としてコーラスだけでも見てください。

Was it better? I was younger
Different problems, different names
Was it perfect? Was it simple?
Was it more or less the same?
How did it change? How did I change?

昔のほうが良かったのかな
今とは違う問題があって、違う名前があって
完璧だった？単純だった？
ほとんど同じだったかな？
どう変わった？私はどう変わったの？

Wallows – Calling After Me

“Calling After Me” には音楽産業に革命をもたらすほどの秘密が隠されているわけではありませんが、オールドスクールなサウンドが尊重されている点が気に入っています。本当に特別なものは何もありません。ただシンプルで控えめなプロダクションが心地よいのです。

私がWallowsを知ったのは “Model” がリリースされた後だったため、彼らの新しいアルバムに独創性が欠けていることに対する失望はありませんし、そうだとは思いません。もっと彼らのディスコグラフィを掘り下げる必要がありそうです。一つ見つけた興味深い事実として、彼らは過去にClairoをフィーチャーした経験があります。遅かれ早かれ、彼女の音楽を気に入っている私は彼らの音楽に出会う運命だったのでしょう。

Indie of the Year

いつだってIndieを聴くと心が落ち着くと思っているのは間違いです。奇妙なことに、いくつかのIndieソングの中には高揚感を与えるものや心が張り裂けそうになるものもあります。曲の雰囲気は落ち着いていても、歌詞を聴いて冷静になれるとは限りません。それがIndieの魅力です。

Clairo – Add Up My Love

新しいClairoのアルバム “Charm” は “Immunity” よりも大人らしく、“Sling” と比べてサウンドに抑揚が感じられるようになりました。その傾向をよく表しているのが “Add Up My Love” でしょう。彼女の最初のアルバムを彷彿とさせるリズムで、まさに私が待ち望んでいたものです。いつものように歌詞は切なく、些細なことに注目しています。他の曲では “Juna” と “Nomad” がお気に入りです。

正直このアルバムは最高傑作とは言えません。しかし彼女にとって2024年は2019年とは状況が異なることは理解しています。特に世界中で知られるプロデューサーであるJack Antonoffと共に制作した作品がリリースされてからは、人々が彼女に大きな期待を寄せるようになっています。25歳が背負う責任にしては少し重すぎたのではないでしょうか？

私が彼女に甘口な評価をつけてしまうのも無理はありません。なぜなら私は彼女の公式グッズをプレオーダーで購入するほど大ファンだからです。とにかく新しいアルバムを好きになるのに努力は必要ありませんでしたし、このアルバムがリリースされたおかげで彼女の次のアルバムを聴くのがとても楽しみになりました。

Vansire – Love You All the Same

なんて美しい曲なんでしょう。よく整備されたスケートリンクのようにトランジションが滑らかです。この曲は失恋について歌ったものですが、軽いギターのリフと爽やかで詩的な歌詞によって穏やかに進行します。曲のタイトルが含まれるコーラスの部分を紹介します。

They don’t know what I do,
‘cause for them it’s just a game
God knows someday life will close,
but I love you all the same

彼らは僕が何をしているか知らない
彼らにとってはただのゲームだから
いつか人生は終わることを神は知っている
でも僕は変わらず君を愛している

Men I Trust – Husk

ああ、分かりました。Men I Trustが年に一曲でもリリースすれば “Indie of the Year” に選ぶつもりですね？ その通りです。今年も彼らが新曲をリリースしたため、この曲は半ば自動的に選ばれました。一応 “Indie of the Year” に相応しいかどうか審査しましたが、彼らの曲は本当に外れがなく、信じられないほど安定しています。

私が彼らのライブを訪れたとき、Indieバンドとして模範的なリズムと音程の正確性に感銘を受けたのを覚えています。彼らこそが世界で披露する実力のある本物のIndieバンドなのだと思いました。私が人生で購入したチケットの中で最も価値のあるものだったに違いありません。機会があればまた彼らに会うつもりです。

Men I Trustの次のアルバムはどんなものになるでしょうか。個人的には “Husk” のようなギターが主張するポストパンクのサウンドが多く含まれることを願っています。レトロな80年代を意識したプロダクションとEmmaの甘い歌声を合わせれば最高のアルバムになるはずです。