Euro Truck Simulator 2の1.52アップデートでは新しく “Driving Academy” が導入されます。それは教習所で習うようなトラックの基本的な操縦の仕方、物理法則について学ぶキャンペーンで、すでに始めているドライバーキャリアとは別の領域でプレイすることができます。
ETS2がリリースされてからもう少しで14年が経ちます。私たちは既にヨーロッパ中の公道をトラックで走り回っているというのに、今さら教習を受けなければならないようです。しかしドライバーにとって自惚れは重大な事故の原因となり得ます。1.52アップデートで自身の運転技術がどれほどのものなのか確かめてみましょう。
Driving Academy
Driving Academyの項目は様々なもので構成されています。ドライビングポジション、視界、スイッチの機能などの基本的なことから多彩な状況下でのトラックの操作まであるようです。シートポジションやミラーの調整から始まるなんて教習所と違いがありません。少なくとも教習所にある90年代からあるようなグラフィックと挙動のシミュレータよりずっと良いです。
最初はトレーラーを連結せずにキャブのみで運転操作を学びます。この場合は少し大きくて視点が高いだけで一般的な自動車と運転の仕方は変わりません。トレーラーを連結するとトラックの運転の難易度が格段に上がることはご存知でしょう。シナリオを進めると徐々に難易度が増していき、内輪差を考慮したクランクの運転や死角がある状況でのリバース駐車といったベテランドライバー向けのシナリオが現れます。
シナリオのプレイ中は上の画像のように分かりやすいナビゲーションやポインターによって複雑そうに見えるトラックの挙動を早く理解することができます。Driving Academyが導入される前はこのような分かりやすいチュートリアルはETS2に存在せず、私たちはトラックの修理費で会社が赤字になりながら実際の仕事でトラックを運転して学んでいくしか方法がありませんでした。幸運なことにDriving Academyを利用すれば好きなだけ失敗して運転技術を身につけることが出来ます。
優れた機能の一つとしてDriving Academyではリプレイを再生することが出来ます。これは一つのシナリオをプレイした後すぐに自分の運転を確認して分析できることを意味します。現実的な運転をしようと試みるとコックピット視点から運転をすることがほとんどだと思いますが、第三者視点でしか気づくことの出来ない点があるはずです。例えば知らぬ間にコーンをなぎ倒していたり、トレーラーの角が他のトラックに接触していた場合などです。
ETS2では物体と干渉したり接触したりしてもある程度まではフィードバックが得られず、まるでそこに何も無かったかのように運転することが出来ます。ご存知の通り現実はそうではないため、リプレイでミラー越しの運転との乖離を認識する必要があります。
シナリオには成功と認められるためのいくつかのルールがあります。それらを無視するとリプレイでいつ起きたのか項目ごとに表示されます。シミュレーションの中だからこそ教官が口頭で指摘するよりも正確に問題点を振り返ることが可能です。記憶を辿るには限界がありますからね。
将来的にDriving Academyには挑戦的なシナリオが追加される予定です。意地悪なほど難しい状況下でトラックを運転するミッションに近いものになるでしょう。Driving Academyはトラックを運転したことがない初心者のみに向けられたものではなく、通常のトラック輸送を退屈に感じたドライバーが気分転換に挑戦できる側面も持ち合わせています。
アップデート1.52のオープンベータは2024年の10月から11月にかけて配信される予定です。