世界には、正式に確認されているファーストネームだけでも、29,918,993もの種類があります。
今回は、その中でも有名な名前のトップ10をご紹介します。
世界で最も有名な名前 Top10
1位:Maria(マリア)
ジーザス・クライストの母の名として知られるマリアが1位です。
語源はシリア周辺からだとされています。
現在では、ヨーロッパにルーツを持つ言語なら非常に有名な名前ですね。
マリアが最も普及している国は、ブラジルだそうです。
2位:Mohammed(ムハンマド)
アラブやインド周辺を中心に有名な男性の名前です。
イスラム教の創唱者の名前としても有名ですね。
マホメットと呼ばれることもありますが、それは訛りです。
バングラデシュに多くのムハンマドさんがいます。
3位:Jose(ホセ)
スペイン語やポルトガル語圏で有名な名前です。
スペイン語ではホセですが、ポルトガル語ではジョゼといいます。
聖書に出てくるヨセフも読み方が違うだけで同じです。
これもまたブラジルが一番多いです。
4位:Wei(ウェイ)
中国で有名な名前です。
また、北米、東南アジア、オセアニアでは中国系の人口が多いので、割合が高くなっています。
漢字にすると、「伟」と書きます。
5位:Ahmad(アフマド)
ムスリムの男性名です。
分布としては、北アフリカから東のインドまで。
特にエジプトで有名な名前で、イスラム教との結び付きが強いように思います。
6位:Yan(ヤン)
この名前は、大きくヨーロッパ系と中国系に分けられます。互いに語源は無関係です。
分布は特殊で、中国を初めに、ロシアやブラジル、その次に北米です。
なぜロシアにヤンが多いのかについてですが、おそらくイヴァンという名前がヤンに含まれているのではないかと思います。
7位:Ali(アリー)
女性の名前っぽいですが、ムスリムの男性名として有名です。
アラビア語で「高貴な」を意味します。
北アフリカ、西アジアを中心に広く分布しています。
イランには、多くのアリーさんが住んでいます。
8位:John(ジョン)
英語圏では知らない人はいないというほど、有名な男性の名前です。
アメリカに一番多く、かつてイギリスの植民地だったオーストラリア、カナダ、南アフリカ、インドなどでも多いです。
興味深いのは、サハラ以南のアフリカでも分布が見られることです。
9位:David(デイヴィッド)
こちらも非常に有名な名前ですね。
英語圏はもちろん、西ヨーロッパ、サハラ以南のアフリカ、中米・南米でも分布が見られます。
特に北米はデイヴィッド天国ですね。アメリカのドラマでもデイヴィッドはよく見かけます。
10位:Li(リー)
中国人の名前です。英語圏にLeeという名前がありますが、イギリスに分布していないことから、それは除外されていると考えられます。
リーは漢字にすると「李」となり、日本でも知名度が高い中国人の名前です。
中国の他には、アメリカに分布しています。
まとめ
いかがでしたか?
世界の人々の名前を知り、どのように分布しているのか考えるのは、楽しいことです。少なくとも、この記事の読者の皆さんは共感してくれるはずです。
世界の名前には、多くの宗教が誕生した、中東を発祥とする名前が多い印象でした。
残念ながら、日本人らしい名前はランクインしていませんでした。理由としては、日本語話者がほとんど日本国内であること、中国人のように世界へ散らばったわけではないことが挙げられます。