「クレオパトラは美女だった」と人々に信じられ、クレオパトラ7世は今日まで世界中で認知されています。彼女はギリシャ系のプトレマイオス朝のファラオでしたが、安易に白人と決めつけてよいのでしょうか?
この記事では、クレオパトラ7世について世界中の歴史家や考古学者が研究して判明したことをまとめます。どんな見た目をしていたのか、どんな人種に分類されるのか確かめてみましょう。
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クレオパトラはどんな見た目をしていた?
上の画像はクレオパトラ7世として代表的なイメージの一つです。紀元前40年から30年頃に作られたとされている大理石の胸像です。ローマのアッピア通り沿いの別荘で発見されました。これは、彼女がローマに滞在していた時期があるためです。
胸像からは肌の色を計り知ることはできません。しかし鼻の形状や顔の輪郭を見ると、典型的なコーカソイド(白人)の特徴が見られます。クレオパトラ7世はギリシャ出身であり、彼女の家族は現地のエジプト人と結婚することを避けていました。
それらを踏まえると、クレオパトラ7世がこの胸像の見た目通りでも不思議ではありません。
クレオパトラの母親は闇に包まれている
一部に「クレオパトラ7世は黒人のようだった」と主張する人々がいます。それは、クレオパトラ7世の母親が未だにハッキリしていないからです。少し有力なのはクレオパトラ5世か6世と言われていますが、彼らがクレオパトラ7世の母親である決定的な証拠は見つかっていません。
母親とは対象的に、クレオパトラ7世の父親はギリシャにルーツを持つ証拠となる文書が多く残っています。クレオパトラ7世にギリシャ人の血が入っているのは間違いありませんが、彼女の母親が不明であるため、人種については断定することが困難です。
筆者の洞察
私が考えるクレオパトラ7世のイメージはこうです。
- 人種はギリシャ系のコーカソイド
- 肌は小麦色で周囲のエジプト人に溶け込める
クレオパトラ7世の骨格はギリシャ系のコーカソイドだったでしょう。理由は前述の通り、彼女はギリシャ系の家族のみで構成されていた可能性が高いからです。
一方で、肌は小麦色だったでしょう。ギリシャ人の中にはコーカソイドでも肌の色が少し黒い人々がいるため、先天的に小麦色だった可能性があります。また、エジプトの統治をする上で民衆の支持を得るため、親近感を持たせるためにわざと日に浴びて肌を小麦色にしたとも考えられます。
クレオパトラを題材にした作品
これまでにクレオパトラ7世を扱った作品はいくつか登場しています。実際のクレオパトラ7世と近い見た目をしているかはともかく、これらの作品は世界中の人々のクレオパトラ7世に対するイメージに影響を与えました。
映画:Cleopatra(1963)
1963年に公開された映画「Cleopatra」では、Elizabeth Taylorというイギリス系アメリカ人がクレオパトラ7世を演じました。
音楽:Dark Horse(2014)
2014年に公開された音楽「Dark Horse」では、歌手のKaty Perry自らがクレオパトラ7世に扮してMVに出演しています。クレオパトラ7世が青い瞳だった可能性もゼロではありません。
ゲーム:Assassin’s Creed Origins(2017)
2017年に発売されたゲーム「Assassin’s Creed Origins」では、エジプト人に若干近い見た目のクレオパトラ7世が登場しています。
ドラマ:Queen Cleopatra(2023)
2023年に公開されたNetflixのドラマ 「Queen Cleopatra」では、Adele Jamesというイギリス人がクレオパトラ7世を演じました。少なくとも彼女の片方の親がアフリカにルーツを持つ黒人です。